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ドクターフィルの“読む処方箋”

[Doctor's column]
ニキビの基礎知識-4.ニキビを予防するために

一度できてしまうと、なかなか治らないニキビ。
メイクをしても目立ってしまうし、跡に残らないかも不安…。

そもそも、ニキビを予防する方法はあるのでしょうか?
知っているようで実は知らないニキビの真実をタナベ皮フ科クリニック 院長の田辺 和美先生に伺いました。

―ニキビはどうすれば防げるのでしょうか?

ニキビの原因は

「過剰な皮脂分泌」
「毛穴の出口が閉じてしまうこと」
「ニキビの原因菌の増殖」

です。

これらを防ぐことができれば、ニキビの発生を抑えることができます。
そのためには、基本的なスキンケアをきちんとすることが重要です。

まずは、過剰な皮脂をきちんと洗い流すことが重要です。

―オイルクレンジングはあまり良くないときいたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

クレンジングの種類にこだわるよりも「きちんと落せるクレンジング」を選ぶことが重要です。

しっかりメイクしているのに、オイル分の少ないクレンジングで落とそうとしてもメイク汚れは肌に残ってしまいます。

また、きちんと落とそうと思って、ゴシゴシとこするのも肌への刺激となるためNGです。
強くこすらなくても、きれいに落とせるものを選ぶことが重要です。

―きちんと落とすことが重要なんですね!

そうです。

ふき取りタイプでサッとすましちゃう人もいますが、意外とふき取りタイプは肌への摩擦が刺激となってしまうので、毎日の使用は避けたほうがいいですね。

また、毛穴の目立ちを気にして刺激の強いスクラブ入りの洗顔料を使っている人もいますが、スクラブの刺激が炎症の原因となってしまうので、スクラブ洗顔はおすすめしていません。

―刺激とならないよう、やさしくきちんと洗うことが重要なのですね。

そうです。
特に洗顔はとても重要です。
きちんと泡立てて、優しく洗うことが大切です。

―化粧品で「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれているものがあるのですが、どういう意味なのでしょうか?

ニキビのもとになりにくい処方でつくられた化粧品という意味です。

コメドは面皰とも呼ばれるニキビの初期段階です。
化粧品の中には、毛穴を刺激してコメドを作りやすくしてしまったり、皮脂のようにニキビの原因菌のエサになってしまったりするものもあります。

「ノンコメドジェニックテスト」とは、ニキビができやすい製品ではないかどうかをヒトの皮膚を使って評価し、クリアした化粧品だけ「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示することが可能です。

―では、ニキビができやすい人は「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれているものを選ぶといいんですね!

そうですね。
ニキビ予防はもちろん、ニキビ治療中のスキンケアとしてもおすすめしています。

―そうなのですね!規則正しい生活が大切だと前回教えていただいたのですが、普段の食生活で気を付けることはありますか?

ナッツ類やチョコを食べるとニキビができやすくなったり悪化したりとよく言われていますが、実はその根拠となるデータは得られていないので、皮膚科学会としては、特定の食べ物を一律に制限することはせず、極端な偏食は避けて、バランスの良い食生活をすることを推奨しています。

―ナッツやチョコは悪いものだと思っていました!

今までの傾向から、ナッツやチョコを好きな人は、一度にとてもたくさんの量を食べ過ぎてしまっている印象です。
何に対してもですが「食べ過ぎ」はよくありません。
適度に摂取する分にはほとんど問題にならないと思います。

―ニキビにはビタミンB2やB6がよいと聞きますが、サプリメントで補ったほうがよいですか?

ビタミンB2やB6も脂質代謝を整えてくれる働きがあります。

ただ、ビタミンB2やB6だけしっかりとればニキビができないということではなく、全体のバランスが重要です。

炭水化物、タンパク質、ミネラル、そしてビタミン。
これらをバランスよく、そして決まった時間に食べることが大切です。

食事を振り返った時に、「あっ、今日はビタミンB2やB6が足りていなかったな」と思ったらサプリメントで補ってください
それが正しいサプリメントの活用方法です。

―いろいろと教えていただき、ありがとうございました!

-まとめ-

ニキビの原因は

  • 過剰な皮脂分泌
  • 毛穴の出口が閉じてしまうこと
  • ニキビの原因菌の増殖

ニキビができたら

  • 潰さない
  • ひどくなる前に皮膚科へ
  • 痛みや赤味がひいたからといって、自己判断で塗り薬をやめない

ニキビを予防するためには

  • 皮膚の汚れはやさしくきちんと落とす
  • ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を活用
  • バランスの良い食事を心がける

お話を伺った先生

タナベ皮フ科クリニック院長
田辺 和美 先生
慶應義塾大学医学部卒業、真皮エラスチン研究において医学博士号取得。
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。
ニキビやアレルギーなどの皮膚疾患から女性特有の肌の悩みや美容に関する相談まで幅広く対応。薬による治療だけでなく、食生活やライフスタイルの改善アドバイスにより、根本的な治療を目指す。
タナベ皮フ科クリニックHP

インタビュアー/ライター

小林未佳
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。